よくある質問

温度計・湿度計
Q1、温度計はどうやって測っているのですか?
Q2、湿度計はどうやって測っているのですか?
Q3、湿度とは何ですか?
Q4、温度の変化がありません。故障ですか?
Q5、温度・湿度計はどこに置けばいいですか?
Q6、同じエンペックスの湿度計なのに表示が違うのはどうして?
Q7、温度や湿度の精度を教えてください。
Q8、快適な温度・湿度はどのくらいですか?

ご購入前
Q1、売場の陳列商品によって針の位置が違います。どれが正しいですか?
Q2、価格によって精度は違いますか?
Q3、電源は必要ですか?
Q4、精度誤差範囲とは?

ご購入直後
Q1、新しく購入した製品がこれまで使っていた温度・湿度計と違う値を示しています
Q2、自分の感覚と温度・湿度計の値が違います(自分の部屋はこんなに温度が高(低)くない。エアコンをつけているのに値が上(下)がらない。外は雨なのに湿度表示が低い。いつも同じ値を示すので針が動いてないのでは…etc)
Q3、部屋に設置しようとしたら誤って落下させてしまいました

何年か使用後
Q1、何年か使用していますが最近誤差が大きいです。耐用年数はどのくらいですか?


[温度計・湿度計] Q1、温度計はどうやって測っているのですか?

温度計には主に3つの計り方があります。

・バイメタル式温度計
アナログ温度計に多く採用されているセンサです。温度によって伸縮性の度合いが違う金属を張り合わせて、温度変化によって曲がるようにゼンマイ巻になっています。その時の温度変化によってゼンマイが巻いたり戻ったりした動きで針が動いています。温度の単位の摂氏(℃)は0℃を水が凍る温度、100℃を水が沸騰する温度として定め、その間を100等分して表しています。



・デジタル温度計
デジタル温度計は温度の変化によって電気が流れやすくなったり、流れにくくなるのを敏感にとらえるサーミスタ(抵抗)を使ってその変化を計算して温度を出しています。

・ガラス管温度計
ガラス管の中にある赤や青い液体(エタノール(アルコール)に色を付けたもの)で温度の変化を表しています。エタノールは温度によって体積が膨張したり縮んだりする特性があるので、ガラス管に入れて変化が分るようにして測っています。


[温度計・湿度計] Q2、湿度計はどうやって測っているのですか?

湿度計にも主に3つの測り方があります。

・バイマテリアル式湿度計
原理は温度計と同じで金属(真ちゅう)に湿気を吸いやすい収縮率の異なる感湿剤を張り合わせ、湿度変化によって曲がるようにゼンマイ巻になっています。その時の感湿剤の変化によってゼンマイが巻いたり戻ったりした動きで針が動いています。



・デジタル湿度計
デジタル式ではくしをかみ合わせたような電極の上に感湿剤を間に挟み込まれており、感湿剤が湿気を多く含むと電流が流れやすく、乾燥すると流れにくくなるのでその時の流れやすさの抵抗の変化で測っています。



・毛髪湿度計
昔から採用されている方法ですが、人の髪の毛の湿気によって膨らむ性質を利用して、その変化量を計算して湿度を表示しています。


[温度計・湿度計] Q3、湿度とは何ですか?

湿度とは空気の乾燥の度合いのことを言います。空気はカタマリで移動しているため、カタマリが動きやすい風通しのよいところやカタマリが動かない部屋の隅ではそれぞれ乾燥の状態が違うので、湿度が異なってきます。湿度には絶対湿度と相対湿度があり、一般的に湿度は相対湿度のことをいいます。

・絶対湿度
空気には常に水蒸気が存在しています。その空気の1立方メートルの中にある水蒸気の量(㌘)のことを絶対湿度といいます。

・相対湿度
空気は酸素や窒素などの気体からなっていますが、それ以外に水蒸気を含むことができる部屋があります。その部屋は空気の温度によって大きさが変化します。その時の部屋全体(水蒸気を含むことができる限界量)に対して、実際水蒸気が入っている量を割合%(RH)にして表示しています。


[温度計・湿度計] Q4、温度の変化がありません。故障ですか?

温度計は空気のカタマリの流れによってその変化を察知しています。温度変化がないのは風通しのほとんどない気密性の高いお部屋で空気の流れがない場所です。もし故障かどうか確認したいのでしたら、一度屋外に温度計を出して見てください。空気が流れる外ですぐに変化していれば、故障ではありません。


[温度計・湿度計] Q5、温度・湿度計はどこに置けばいいですか?

直接日光が当たる場所や冷暖房器具、加湿器などのそばは避けていただき、床から高さ約1.5mくらいの所に設置するのが最適です。


[温度計・湿度計] Q6、同じエンペックスの湿度計なのに表示が違うのはどうして?

湿気は空気のカタマリです。カタマリによって湿気の度合いが異なる場合があり、場所が近くであっても数値が異なる場合があります。エアコンの風やライトで暖められた風が直接湿度計にあたると影響をうけます。湿度計が箱に入っているものと箱から出して設置しているものでも数値が異なることがあります。湿度計が木枠のものは木材がは水分を多く吸収してしまうので、その中にあるセンサも敏感に反応して数値が異なる場合もあります。


[温度計・湿度計] Q7、温度や湿度の精度を教えてください。

市場には色々な精度の温湿度計がありますが、エンペックスでは家庭用で初めての高精度温湿度計を開発いたしました。高精度センサは2種類あり、その精度は以下のとおりです。

・スーパーEXセンサ
温度計精度:±1℃(0~40℃)
湿度計精度:±2%RH(35~75%RH、常温)

・EXセンサ
温度計精度:±1℃(0~40℃)
湿度計精度:±3%RH(35~75%RH、常温)


[温度計・湿度計] Q8、快適な温度・湿度はどのくらいですか?

私たちが快適だと感じるのは温度だけではなく、室内の湿度の高い、低いによって変わります。室温が低くても適度の湿度があれば暖かく感じたり、健康に良い「快適度」は、温度と湿度の組み合わせで決まります。下のグラフの赤い部分は平均的に多くの人が快適と感じる「快適ゾーン」です。 湿度が40%RH以下になると、風邪をひきやすくなったりします。また冷暖房などの暖め過ぎや冷やし過ぎも身体にはよくありません。外気との温度差5℃以内が健康上望ましいと言われています。


[ご購入前] Q1、売場の陳列商品によって針の位置が違います。どれが正しいですか?

売場でパッケージに入った状態ではその場の湿度測定に必要な空気の流れが不足しています。また、センサの反応速度も製品の形状や材質によって異なります。パッケージから取り出して設置後約1時間(木枠製品は約2時間)後に正しい値を示します。


[ご購入前] Q2、価格によって精度は違いますか?

異なるメーカー同士は精度誤差範囲が違う場合がありますが、一般家庭向けの温度・湿度計については必ずしも高額品が高精度とは限りません。


[ご購入前] Q3、電源は必要ですか?

アナログの温度・湿度計については電池などの電源は必要ありません。パッケージから出してそのままご使用頂けます。


[ご購入前] Q4、精度誤差範囲とは?

計測器の指示値は多少の誤差(不確かさ)を含んでおります。湿度計精度が±3%RHであれば真の値に対してプラスに3%RH以内、マイナスに3%RH以内の誤差が許容されているということです。例えば真の値に対して3%RHプラスに指示する湿度計と真の値に対して3%RHマイナスに指示する湿度計を並べますと6%RH指示する値が異なります。しかしながらどちらも精度誤差範囲にはいっていますので不良品ではありません。


[ご購入直後] Q1、新しく購入した製品がこれまで使っていた温度・湿度計と違う値を示しています

異なるメーカー同士の製品を比較した場合、メーカーの精度誤差範囲が違う場合があります。また、同じメーカーの製品同士でも新しいものと古いものでは古いものの精度が経年劣化している傾向が高いです。ただし様々な可能性も考えられますので、念のために新しくご購入の製品についてはご要望によりお預りさせて頂き、検査をさせて頂くことが可能です。

湿度に関しては以下の方法で簡易的な確認をご自分で行うこともできます。
ご用意いただくもの
・小皿
・食塩(大さじ1杯)
・水道水(大さじ2杯)
・小皿と湿度計を入れることができる小さな透明のビニール袋
・冷蔵庫
ご確認方法
①小皿に食塩(大さじ1杯)と水道水(大さじ2杯)を入れて軽くかき混ぜる。
②ビニール袋に小皿と湿度計を入れて密閉する。
③ビニール袋を冷蔵庫に入れる。
④8時間ほど待ってからビニール袋を開けずに湿度を確認する。
このときの湿度が75.7±0.3±『製品の精度誤差範囲』内であれば湿度計は正常です。 例えば『製品の精度誤差範囲』が±2%RHの場合は73.4~78.0%RHの範囲内であれば正常です。 これは日本産業規格 JIS B 7920 に記載されている飽和塩法(過剰の塩を含む飽和水溶液を密閉容器中に入れ、温度と湿度を平衡させることによって一定湿度が実現される)に基づいた確認方法です。

製品の精度誤差範囲 正常範囲
±1%RH 74.4~77.0%RH
±2%RH 73.4~78.0%RH
±3%RH 72.4~79.0%RH
±4%RH 71.4~80.0%RH
±5%RH 70.4~81.0%RH

[ご購入直後] Q2、自分の感覚と温度・湿度計の値が違います(自分の部屋はこんなに温度が高(低)くない。エアコンをつけているのに値が上(下)がらない。外は雨なのに湿度表示が低い。いつも同じ値を示すので針が動いてないのでは…etc)

人が感じる体感温度と実際の温度が違う場合があります。同じ気温20℃でも湿度が低いと肌寒く感じ、湿度が高いと蒸し暑く感じることがあります(その人の体質や体調にもよります)。また、同じ部屋の中においても高い所と低い所、窓際の陽射しが当たる所と日陰になる所、エアコンや加湿器・除湿器の影響等によって温度や湿度が違ってきます。同じ場所でもキッチンでお料理をしたり、入浴したり、人が出入りするだけでも温度や湿度は影響を受けます。


[ご購入直後] Q3、部屋に設置しようとしたら誤って落下させてしまいました

高い所から製品が落下したり強い振動や衝撃が加わるようなことがありますと、温度・湿度センサは比較的衝撃の影響を受けやすく、まれに指示値がズレてしまう事がありますので検査をおすすめします。


[何年か使用後] Q1、何年か使用していますが最近誤差が大きいです。耐用年数はどのくらいですか?

一般的に温度・湿度計などの計測器は最初の精度をそのまま長年の間維持し続けることはできません。使用している間に少しずつセンサが劣化していき誤差がでてきます。温度・湿度計の寿命はセンサの種類や使用環境にもよりますがおおむね2~5年程度はご使用頂けます(消費生活センター調べ)。ご使用後数年を経過し精度の検査・調整をご希望の場合は弊社お客様相談室にご連絡いただければ実費にて承ります。調整には通常10日程度かかり、お預かりする製品の往復配送費と調整費用はお客様のご負担となります。